土壌菌群のおはなし – 赤ちゃんがよく手を舐めるのはナゼ?

皆さまこんにちは。二階堂です!

新型コロナウイルス感染拡大が続き、改めて健康について考える方も多いかと思います。鬱々となりがちですが、おうち時間にマニアックな腸内細菌トリビアで「へえ〜」と愉しんでもらえるよう、微力ながらも頑張ってゆきます。

さて、近年腸内細菌に関する研究が進んできたことで、腸内細菌が私たち「宿主」が食べたものから、「宿主」が生きていくために必要なアミノ酸やビタミン、身体中で働くホルモンや酵素、幸せを感じるためのドーパミンやセロトニン、免疫細胞が発する伝達物質などの材料を作り共生関係を築いていることは広く知られてきました。

という前置きからの、今回は赤ちゃんがよく手を舐める不思議と腸内細菌との関連性にフィーチャーしたいと思います。

腸内細菌はどこから来た?

腸内細菌はわたし達が生まれたとき、もともと腸内に存在していない事をご存知ですか?
お母さんの子宮の中は無菌状態なので、赤ちゃんの腸内も無菌状態で生まれてきます。
それがいつの間にか成長する過程で私たちの腸内には数百種類・約100兆もの腸内細菌が棲むことになります。

さて、腸内細菌はどこから来たのでしょうか?

口の中は菌が増える環境になっている。

口の中は暖かく湿度が高いので、細菌が増えるには好都合です。

どの動物も口から物を食べ菌を増やしてカラダの中へ補給しています。
口から入ってくるということは、身の回りにいる環境中の菌が入ってくるということになりますね。

環境中の細菌ってなに?

菌は部屋の中にも空気中にも土壌中にもいます。地球上に現れた最初の動物はあらゆる臓器がある中で腸から発達し、土の中にいる細菌が分解した栄養をもらっていました。 動植物(有機物)を分解することで土に還し養分を作り出し、植物を育む環境を循環させているのは土壌中の細菌です。
地球の表面も、私たちのおなかの中も動植物を分解する細菌で溢れているのです。

赤ちゃんに備わった本能。

原始時代では、ヒトの赤ちゃんも土の上に生まれていました。生まれた赤ちゃんは土に触れ、泥だらけの手を舐め腸内細菌=土壌細菌群を補給していました。生きてゆくうえで腸内細菌が必要不可欠ということが生まれながらにわかっているのです。

現代でも赤ちゃんが手をよく舐めるのは、本能的に腸内細菌を補給しようとしているからと考えられています。自然界の動物たちは落ちたものを土のついたまま食べることで腸内細菌を補給しています。研究者の間では、「腸内細菌」と「土」が密接にかかわっていると言われるようになってきています。

腸内細菌の働きを知ると、本能で腸内細菌を補給しようとしているとされる赤ちゃんの行動にも納得がいきます。

しかし、現代社会は過度な除菌・殺菌などで菌を敬遠しがちです。

また、お酒や食品添加物などのライフスタイルもミカタになる菌のバランスを崩したり、数を減らしてしまう要因になっています。体の中から私達を支えてくれている腸内細菌たちの働きに感謝して大事にしてあげてくださいね╰(*´︶`*)╯♡

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