介護脱毛の広告を目にして思ったこと。
皆さまこんにちは。
40歳を過ぎて、ウェブを閲覧している最中に、度々「介護脱毛」の広告が表示されるようになったソイルキュアオンラインショップ店主の二階堂です。
「介護脱毛」とは、「自分の老後を想定し、介護が必要になったときに排泄後の拭き取りや清拭時に第三者に対し負担をかけないよう、毛が黒いうちにあらかじめアンダーヘア脱毛をしておくこと」だそうで、40〜50代に行うのが望ましいとされていることから、40歳過ぎの私もwebのターゲティングにより選出され広告表示がなされているのだと思います。
日本人のアイデンティティには「他人に迷惑をかけてはいけない」といった精神が根付いていると感じますが、「なるべくなら迷惑をかけないで介護されたい」との理由から、転ばぬ先の杖の意識で介護脱毛をされる方が増加傾向にあるそうです。
それってほんとに「転ばぬ先」なのかな、、🤔?
ここで私が気になったのは「なるべくなら迷惑をかけないで介護されたい」というところです。
願わくは、介護不要な人生が良いかな、、😫
介護される前提があるのが個人的に(あくまでも個人的に)「転んだ先」になってしまっている気がしたので、今回は私が考えるところの転ばぬ先の杖的生活習慣について書かせていただこうと思います。
要介護の前兆となる「サルコペニア&フレイル」
はい。急に横文字(?)出てきました。
昨今ではCOVID-19による高齢者の健康二次被害として「コロナフレイル」という言葉もみかけられました。
まずは要介護の前兆になるとも言われるこれらの言葉の意味について以下に引用記述させていただきます。
サルコペニア
e-ヘルスネット
高齢になるに伴い、骨格筋の量が低下し、筋力や身体機能が低下した状態。
フレイル
健康長寿ネット
加齢により心身が老い衰えた状態。
厚生労働省研究班の報告書では「加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下し、複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現した状態であるが、一方で適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態像」とされており、健康な状態と日常生活でサポートが必要な介護状態の中間を意味します。
フレイルもサルコペニアも加齢に伴う機能低下を意味する言葉ではありますが、サルコペニアは筋肉量や筋力の低下による身体機能の低下であることに対し、フレイルはより広い範囲を含む概念で、身体的だけではなく、精神・心理的、社会的な衰弱や虚弱を含みます。
どちらも予防には適切な栄養摂取と、運動が効果的とされています。
体力の低下や栄養不足を防ぐ生活習慣が真の「転ばぬ先の杖」だと私は思う。
サルコペニアやフレイルの要因ともなる骨量と筋肉の減少は30歳前後から始まるそうです。
そして、私の調べたところによると、介護脱毛に必要な費用は男女ともに相場は8~10万円程度だということです。
ざっくりですが、会員制ジムに約10ヶ月程度通えるコスト感なのではないかと思います。
ちなみに、トレーニング歴1年未満の初心者の場合、1ヶ月に増やせる筋肉量は体重の1〜1.5%なのだそうです。例えば、体重60kgの方がトレーニングを始めた場合、1ヶ月に増える筋肉量はおおよそ600g〜900gになります。10ヶ月続けると9kg前後筋肉量が増える計算となります。1ヶ月あたりの筋肥大はトレーニング歴2〜3年の中級者だと体重の0.5〜1%、トレーニング歴4年以上の上級者になると体重の0.25〜0.5%の割合で進んでいくとされています。
そして、体を作る上で何より大事なのは食事です。運動と栄養摂取は、どちらかのみ取り入れるよりも、両方実践することがより効果的と言われています。
近年の研究から筋肉量が多い人の方が死亡リスクが低いという報告が多数なされています。
筋肉から分泌される「マイオカイン」と呼ばれるホルモンが免疫機能の強化、心臓病の予防や改善、がん発症率の低下など、 全身の健康を増進していることもわかってきています。
また、運動習慣は腸内環境の改善にも重要だということが明らかになりつつあります。
運動と腸内細菌叢との相互作用については過去のブログでも触れておりますので、もしよろしければ以下からご参照ください。
>>>足繁くジム通いできるのは腸内環境のおかげなのか、ジム通いのおかげで腸内環境がよりよく保たれているのか。
ここで少し余談を挟みますが、私は2024年から、オダガワフィットネスプログループ代表小田川洋司さん主催の早朝ビーチトレーニングに参加しております。開始時間(朝7時15分〜)を聞いた時にはちょっと早すぎるなと怯みましたが、思い切って行ってみたら様々な年齢の方と楽しくトレーニングでき、また、海風を感じながら朝から爽快な気分を味わえるのですっかりハマっております。毎週土曜日7時15分〜場所はマッスルビーチアラハです💪
そして、体を作る上で何より大事なのは食事です。
栄養摂取と運動は、どちらかのみ取り入れるよりも、両方実践することがより効果的と言われています。
運動や栄養吸収の効率を上げるためには、腸内細菌の多様性を高めることも大事。
現時点で、世界的な研究から、生活習慣や人種にかかわらず当てはまるといえる長寿のための腸内細菌の条件として挙げられているのが、「腸内細菌の多様性を保つこと」です。
そして、現時点でわかっている「腸内細菌の多様性を保つ方法」としては以下のようなことが挙げられています。
- バラエティ豊かな食事を心がける
- 運動をする
- ガーデニングをする
- ペットと遊ぶ
- 腸内細菌のバランスを崩す要因となるもの(人工甘味料や乳化剤など)の摂取を控える
- プロバイオティクス(有用菌)、プレバイオティクス(食物繊維など有用菌の餌となるもの)の摂取
・・・など。
上記の中で無理なく生活に取り入れられそうなことがあれば、ぜひ心がけてみていただければ幸いです。
今の自分の腸内細菌バランスの良し悪しはどうやったらわかる?
さて、突然ですがここでクイズです。
-
うんちやおならが臭いのは当たり前である。◯か×か!?
-
正解は、、✖️です!!
実は腸内細菌バランスが良く腸内環境が整っていればうんちやおならはほぼ臭わないものです。
私の体感で言わせてもらいますと、食物繊維などのプレバイオティクス食品とプロバイオティクスを十分に摂取していれば、「大」直後に同じトイレに知人・友人が入ったとしても心が凪いでいるくらいにトイレ後の臭いは気になりません。
食物繊維が含まれるプレバイオティクス食品として、もずくやめかぶなどの海藻類が個人的にはおすすめです。
ニンニクなどのにおいが強い食品を食べた心当たりがある場合を除いて、うんちやおならが日常的に臭い人は腸内の発酵が腐敗に傾き、腸内環境が良くないと考えられます。ご自身の腸内環境を把握するには、うんちやおならの臭い並びにうんちのコンディション(バナナうんちに近い状態か)を観察してみていただけるのが一番お手軽な方法かと思います。
その他に、医療機関に行かなくても、キット購入〜検査結果の閲覧までをほぼオンラインで完結できる腸内フローラ検査もあります。腸内フローラ検査はお手頃な金額とは言えませんが、私もトライしてみたことがあります。その結果についてまとめているブログがありますので、検査内容について気になる方は以下よりご参照ください。
>>>腸内フローラ検査「マイキンソー」をやってみた。
今回、介護脱毛の広告がミドルエイジ以降の生活習慣について考えるきっかけを与えてくれましたが、決して脱毛が良くないとは思っているわけではありません!!脱毛することで煩わしさやストレスが減り、スッキリ爽快な毎日が過ごせるならばそれはとても有意義なことだと思います。だけど、介護されるためにはやらないかな、、私は。というお話でした。
老後の備えとして費やすならば、生涯自分自身で尻が拭えるよう、未病対策への投資をしたいと考えています。
このブログをご覧くださった皆様におかれましても生活習慣をアップデートするきっかけとなれば幸いです。
ではまた🙋♀️