常在菌の世界にもある、闇落ち。

みなさんこんにちは。ニカイドウです。
自粛ムードではありますが、街中のイルミネーションに心が躍りますね。
さて、キラキラなシーズンとは対象的なキーワードになりますが、皆さんは「闇落ち」という言葉をご存知でしょうか?
善人・味方側だった人物がダークサイドへ落ちることを意味する「闇落ち」。
実は常在菌たちも、闇落ちをしてしまうことがあるのです。

勢力が偏ると善玉菌と言われる菌が悪玉へ転じてしまう事も。

腸内細菌は善玉菌、悪玉菌、日和見菌のバランスが2:1:7がベストバランスと言われていますが、善玉とか悪玉は人が勝手に決めたもので、細菌のバランスが崩れれば、善玉と言われるものも悪玉に変身します。

「腸内細菌はすごい!健康長寿の最大兵器」/佐々木淳

善玉菌といわれる菌たちもコロニーの中で歯車の一つとなって働いています。
しかし、そこに善玉菌だからといって同じ菌ばかり投入してしまうと、パワーバランスが崩れて紛争が起きてしまうことがあります。
菌のバランスが取れているときには人にとって良い働きをしている菌も、大量に同一の種類がいると人に必要な働きをしている他の菌の脅威になる可能性があると考えられています。
パワーを得すぎて勢力が偏ると、善玉菌といわれる菌もダークサイドへ堕ちてしまう可能性があるのです。


ちなみに、、。
「闇落ち」の対義語となる「光落ち」とは定義が異なりますが、実は悪玉菌は常に害を及ぼす存在というわけではないということはご存知でしたか?
もともとヒトの常在菌である悪玉菌たち。消化・吸収を助けたり免疫機能を高めたりと、実はそれなりの役割も果たしています。

私たちの裏切りから、ダークサイドへ堕ちてしまう菌も。

皆さんは「アクネ菌」と聞くとどんなイメージがありますか?
あまり良いイメージが沸かないという方もいるのでは、、?
しかし実はあの子、そんなに悪い子じゃないんです🥺

アクネ菌はニキビの原因菌と言われていますが、肌を弱酸性に保つために活躍しています。
また皮脂を分解し脂肪酸とグリセリンを作ります。これは保湿剤です。
化粧品業界でもアクネ菌を美肌菌に位置付けているところもあります。
皮膚常在菌はバランスが取れていれば病原性の細菌の侵入を防ぎ、肌の乾燥を防いでいるのです。
なぜ、美肌菌であるアクネ菌が、ニキビの原因菌の悪玉菌になってしまうかといえば、アクネ菌は毛穴の奥に棲み皮脂を餌にしているのですが、消毒剤がくるとそれに対して耐性菌になりバランスを崩してしまいます。
アクネ菌が毛穴で増殖し、毛穴をふさいでしまって、そこでニキビだらけになるのです。

「腸内細菌はすごい!健康長寿の最大兵器」/佐々木淳

本来は真摯に私たちのお肌を保護する働きをしてくれているアクネ菌。
そのアクネ菌を裏切り、敵とみなして攻撃(除菌)してしまうと私たちにとって悪の手先と転じてしまうのです。

どこかのグループが弱体化したり、どこかのグループだけに力が偏ったり、細菌たちのパワーバランスが崩れると本来は私たちの味方であるはずの菌がダークサイドへ堕ちてしまいかねません。
いい菌も悪い菌もいるけれど、共存して均衡した状態でいてもらうのが私たちが健康な体を維持してゆくのに大切です。

おまけ。

皆さんは「闇落ち」というと何をまっ先に思いつくでしょうか・・・?
ソイルキュア社でアンケートしたところ、
ニカイドウ:「ダース・ベイダー」
P様:「何も出でこうへん。」
FP氏:「コメントは差し控えさせていただきます👾」
でした!!

(同じ発想の方はいたかしら・・・(〃ω〃)?)

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