【第2話】胸を張って「プロバイオティクス」と言いたい。SOILcureの菌、胃や腸を想定した環境でどうなる?

皆さまこんにちは。
ソイルキュアオンラインショップ店長の二階堂です。

さて。

急に始まった【第1話】から、思いのほか早めの【第2話】リリースです。

普段のSOILcureブログといえば、なかなかのマイペース更新。
1〜2か月ほど平気で間が空くことも珍しくないというのに、ここへきて突然ペースを上げてまいりました。

奇しくも、NAHAマラソン本番も間もなくと差し迫ったこの時期。

マラソン練習のおかげで、最近はVO₂ max値もじわじわ上がり、走る方の持久力はそれなりについてきているのですが、

ブログ更新については、相変わらず驚くほど心肺機能が育っておりません。

1本書いたら、しばらく休みたくなる。
インターバルが長い。

そんな私が、今回はまだ走れています。

今のところ。

ということで、ブログの方まで息切れする前に、第二話へ進みたいと思います🏃‍♀️

前回の第一話では、SOILcureが研究を進めていくことになったきっかけや、菅原さんとのご縁、藏屋先生・當山さんとの出会いについてご紹介しました。

▼第一話はこちら
【第1話】SOILcureが「研究」を始めるまで。きっかけは、やんばるの濃すぎるBBQでした。

第一話の冒頭でさらっと、

「多様な菌群」
「短鎖脂肪酸を産生する菌群」
「消化液を想定した条件下での生残性」

なんてことにも触れましたが。

今回は、その“さらっと書いたやつ”をちゃんと掘って行きたいと思います🪏

SOILcureを、もっと分かりやすく説明したい。

SOILcureを初めて知った方に、

「土壌由来の菌群を活用したサプリメントです」
「多様な菌群が含まれています」

と説明しても、

結局、
「で、何のための商品なんですか?」
というところが、なかなか伝わりにくい。

皆さまご存じの通り、SOILcureは医薬品ではなく、あくまで食品です。

ですから、
「○○に効きます」
「○○が治ります」

といった、疾病の治療や予防をうたうことはできません。

が、しかし。
実際には、
「○○が治るって噂聞いたんですが、本当ですか?」
というお問い合わせをいただくこともあります。

そんな時には少々心苦しくも、食生活や運動習慣、服薬状況、もともとの体質などによって感じ方も異なるため、
「一概には言えません」
とお答えすることになります。

だって、あくまで健康食品なんですもの。

そして、ここでもうひとつ。
SOILcureはもともと、開発・製造者自身が試し、
「これは続けたい!!!」
と感じたことから、毎日摂りやすいサプリメントの形にしたところから始まった商品です。
(※このあたりの開発当初の経緯については、開発者・佐々木淳の著書『腸内細菌はすごい!』でも紹介されています。)

いわば、研究データから先に生まれた商品ではなく、開発・製造者自身の実感が先にあって生まれた商品でした。
もちろん安全性の確認は行っていたものの、発売当初はまだ、商品の特徴を研究データで説明するところまでは進んでいませんでした。

……となると。
販売する側としては、ふと考えます。

じゃあ、この商品はいったい何者なんだ。

せっかく自分たちでも日頃から愛用し、「良いものだ」と思って扱っていても、この広いデジタル社会の大海原で、何者か分からないまま漂っていては、探してくださっている方と出会うことすらできません。

できれば、
「あ、私こんなの探してた~🥹🔎」
と見つけてもらいたい。

せっかくなら、必要としてくださる方に手に取っていただき、何かしら日々のお役にも立ちたい。

その上で、

認知拡大
商売繁盛
千客万来
キボンヌ。

要するに。
SOILcureが何者なのか、ひと言で伝わる“肩書き”がほしい。(切実)

そんなことを考えていた頃、お客様からよくいただいていた質問がありました。
「SOILcureの菌って、生きて腸まで届くんですか?」

これです。

商品そのものに生きた菌が含まれていることは確認している。
でも、それを口から摂ったあと、胃を通り、その先の腸を想定した環境でも生き残るのか。

そこまでは、当時まだデータとして確認できていませんでした。

これ、ちゃんと澱みなく答えられるようになりたい。

というか。
できることなら、お客様から聞かれるより先に、
「“プロバイオティクス土壌細菌群”、SOILcureです。」
と、もっと胸を張って説明できる材料がほしい。

「プロバイオティクス土壌細菌群」として、次に知りたかったこと。

そもそも、プロバイオティクスとは何なのか。

一般的には、
「十分量を摂取したときに、宿主に健康上の利益をもたらす生きた微生物」
と定義されています。

もちろん、
「胃や腸を想定した環境で生き残る」ことだけが、プロバイオティクスを考えるうえでのすべてではありません。

その中で今回まず知りたかったのが、
「消化環境の中で、SOILcureの菌はどうなるのか」
ということでした。
生きた菌を取り入れる商品として、ここは確認しておきたいポイントです。

ということで、再び藏屋先生と當山さんに相談してみることにしました。

左から ソイルキュア二階堂・ 藏屋先生(当時:国立沖縄工業高等専門学校/現:沖縄Flora株式会社)・沖縄Flora株式会社 當山さん
(撮影場所:パシフィコ横浜 BioJapan 2022にて)

私と同年代の方には、きっと伝わる“あのマスター感”。

「SOILcureの菌が、生きて腸まで届くのか知りたいんですけど……」
と相談してみると。

年齢層がバレそうですが、私と同年代の方なら、キム◯ク主演の某・検事ドラマに登場する、何を頼んでもだいたい「あるよ。」で応えてくれる名物マスターを思い浮かべていただけるでしょうか。

あの「あるよ。」の温度感で、
「できるよ。」
と。

そして実際に、こちらの「知りたい」を汲み取って、必要な試験や分析の方法を組み立ててくださる。
いきなり実際の人を対象にした試験となると、費用や設計など、ハードルもぐっと上がります。

そこでまずは、
「人工胃液や人工腸液を使って、消化環境を想定した条件で菌がどうなるか見てみましょう」
という方法を提案していただきました。

第一話では、SOILcureの「かおり」を分析するところから始まりました。
香気成分分析がご専門と思いきや、今度は人工消化液。
“できるよ”の守備範囲、広めです。

まず行ったのが「人工胃液」を使った試験。

最初に調べたのは、SOILcureに含まれる菌群の胃酸への耐性です。

pH1.0とpH3.0に調整した人工胃液にSOILcureパウダーを入れ、一定時間が経過したあと、どのくらい生きた菌が残っているのかを調べました。

もちろん、実際の人の胃の中をそのまま再現したものではありません。
あくまで、胃の中を想定した条件での試験です。

そしてまずは、
空腹時を想定した、かなり強い酸性環境であるpH1.0。

ここから菌たちのサバイバルが始まります。
しかも、その先には胆汁や消化酵素も待ち構えています。
ひとつクリアしたと思ったら、また次。
泳いだあとに自転車、そのあとにランが待っているトライアスロンのような、
「まだあるんですか……。」
という、なかなかの耐久戦です。

我々が第一話で体験した、やんばるの軽トラクルーズなど比較にならないくらい過酷な条件です。

さて。
うちの土壌菌たちは、どこまで耐えられるのでしょうか……。

うちの子(菌)たち、思っていた以上にフィジカル強めでした。

pH1.0の人工胃液。

この条件でも、SOILcureに含まれる土壌由来細菌群は、
1時間後に43.7%。

さらに、
3時間後にも3.1%。
生きた菌が確認されました。

もちろん、全員無傷でゴールしたわけではありません。
それでも、この強い酸性条件の中を生き残った菌がいました。

さらに沖縄Floraさんの報告書では、過去に報告されている胃酸耐性乳酸菌の研究結果との比較も行われています。
その既報では、胃酸に耐性があるとされる複数の乳酸菌でも、強い酸性条件下では1時間後に生菌が検出されなかったと報告されています。

一方、SOILcureの土壌由来細菌群では、3時間後にも生菌が確認されました。
※これは乳酸菌とSOILcureを同じ実験内で直接比較したものではなく、既報の乳酸菌研究と今回の試験結果を照らし合わせた比較です。

その結果を踏まえ、報告書では、
SOILcureには胃酸に対して耐性の高い細菌群が含まれている
と考察されています。

なんというか、、。

うちの子たち、思っていた以上にたくましい。
そしてここでようやく、データに基づいて、胸を張って言えることがひとつ爆誕しました🎊

pH3.0では、さらに興味深い結果に。

もう一つ調べたpH3.0の人工胃液では、

1時間後の生菌数が120.2%。
3時間後が129.6%。

試験開始時を下回らず、増加する傾向が確認されました。

そこで次に気になるのは、
「胃を抜けた、その先は?」
です。

次に進めたのが、人工腸液を使った試験でした。

胃の次は、人工腸液へ。

人工胃液で処理したSOILcureの菌群を、今度は胆汁や消化酵素などを含む人工腸液へ移し、生菌数の変化を調べました。

すると、人工腸液の条件によって菌数の増え方・減り方には違いが見られたものの、
人工腸液中でも生残する菌が確認されました。

人工胃液。
そして人工腸液。

消化管を想定した一連の条件を経たあとにも、生き残る菌がいたということです。

しかも、生き残った菌の中に気になる存在が。

さらに、
「生き残った菌には、どんな特徴があるんだろう?」
というところまで見ていきました。

培養試験の中で確認されたのが、
培養条件下で、短鎖脂肪酸の産生を示した菌
です。

短鎖脂肪酸とは、腸内細菌などが食物繊維などを利用する際につくる代謝産物の一つです。

今回の試験では、人工胃液や人工腸液で処理したあとにも、培養条件下で短鎖脂肪酸の産生を示す菌が確認されました。その指標となったのが、培地上に現れる「ハロー」と呼ばれる透明な輪。
菌の周りに、ぽわん。と輪っかが出る。

研究資料の写真を見ると、
「おぉ……ちゃんと輪っか出とる……!!!!」
となります。

個人的には、なかなかテンションの上がるポイントです。
数字やグラフだけでは少し難しく感じる研究も、こうして目に見える形になると、一気に菌の活動が身近に感じられます。

「生き残ったのは、いったい何者?」まで調べました。

さらに、人工消化液を通したあとに生き残った菌の一部については、遺伝子解析も行いました。

つまり、
「生き残った菌は何者なのか」
というところまで確認しています。

ただし。
詳しい菌種名などについては、今後の研究や知的財産にも関わる情報になるため、現時点では公開を控えています。
決して、「店長が菌の名前を忘れた」わけではございません。
ちゃんと調べています。
何者かまでは確認していますが、詳しいところは、非公開とさせていただいております。

「プロバイオティクス土壌細菌群」として、ここまで分かったこと。

人工胃液。
人工腸液。
そして、生き残った菌の特徴や遺伝子解析。

ここまでで、
SOILcureの菌群の中には、消化環境を想定した条件でも生残する菌がいること。

そして、
その中には、培養条件下で短鎖脂肪酸産生能を示す菌がいること。
が確認できました。

ただし。
今回確認できたのは、あくまで人工胃液・人工腸液を用いた条件下での生残性や、そこで生き残った菌の特徴です。
「人が飲めば必ず同じ状態で腸まで届く」ことや、「人の体内で特定の健康効果がある」ことまでを示した試験ではありません。

それでも。
以前は答えを持っていなかった、
「SOILcureの菌って、生きて腸まで届くんですか?」
という質問に対して、

今では、
「人工胃液・人工腸液を用いた試験では、消化環境を想定した条件を経ても生残する菌が確認されています」
と、データをもとにお話しできるようになりました。

この研究で増えた、ひとつの答えです。

そして、そんな私たちの「これを調べたい」に、その都度付き合ってくださったのが、沖縄Flora株式会社の當山さんと藏屋先生です。

最初はSOILcureの「かおり」を分析するところから始まったご縁。
そこから人工胃液、人工腸液、生き残った菌の解析へ。

第一話のやんばるBBQで偶然ご一緒した時には、まさか数年後、
「うちの菌、胃酸に結構強いですね」
なんて話を一緒にしているとは思ってもいませんでした。
改めて、ご縁とは不思議なものです。 

ということで。
第二話も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。 

NAHAマラソン完走前に、こちらの連載も無事完走できるよう、ブログ更新の心肺機能を鍛えつつ、長めのインターバルに甘えず、積土成山の精神で進めてまいります🏃‍♀️

ここは私も、
「できるよ」
と、かっこよく言い切りたいところです。 

次回【第三話】へ続く。。。

商品のご購入はこちらから